中国茶の歴史
伝説での中国茶のルーツは紀元前2700年頃まで遡り、中国の南部にある雲南省
から貴州省と呼ばれる地域で発生したと言われています。
その地域で、茶樹 ( カメリア・シネンシスと呼ばれる樹 ) が人間と出会い、
喫茶へと発展を遂げていきます。
この頃の人々は、食物を煮たり焼いたりせずに病気がちでした。
そんな中、お腹が水晶で出来ていたという伝説の神様『神農』は、自らの足で
山を巡り野草や樹木を食べては人間に適しているかどうかを調べてまわりました。
中には、毒が含まれている野草や樹木もあります。
その解毒に使ったものが、お茶の葉です。
神農が茶の葉を解毒に用いたという逸話から、茶(チャ)と検査の査(チャ)が
同じ発音になったという説まであるのです。
結局、神農は今でも猛毒の植物として恐れられている「断腸草」と呼ばれる
植物を食べ、あまりの痛さに茶を食べるまもなく死んでしまったそうです。
また、神農が木陰で休んでいるときに一枚の茶葉が偶然湯に落ちてきて
飲み始めたという説もあるそうです。
もちろん、どちらも伝説なので詳細はもちろん分かっていません。
参考文献
香りを楽しむ中国茶の事典 成美堂出版編/2000年06月発行/成美堂出版
中国茶の本 平田公一監修/2003年11月発行/永岡書店
ポケットノート・もっと知りたい中国茶の本
成美堂出版編/2002年03月発行/成美堂出版
アジアのお茶を楽しむ 新星出版社編/2002年12月発行/新星出版社
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